抗真菌薬ニゾラールについて

ニゾラールとは、インタスファーマ社が開発した抗真菌薬です。 カンジタ・水虫・いんきんたむしフケなどの症状を改善するお薬です。脂漏性皮膚炎やカンジタ菌の感染でおこる指間びらん症、間擦疹、皮膚カンジダ症(性器/皮膚)、癜風などの治療に使用されます。

ニゾラールの主成分であるKetoconazoleは真菌症の治療に使用されるイミダゾール系合成抗真菌薬の一つで、白癬、カンジダ症、癜風等の治療に使用されています。日本でクリームとローションが販売されている他、海外では錠剤やケトコナゾール含有ふけ取りシャンプーが市販されています。
Ketoconazoleはイミダゾール系に属し、真菌の細胞膜や酵素の成分であるエルゴステロール合成に介入し、シトクロムP450 14α-脱メチル化酵素を阻害します。この酵素はラノステロールからエルゴステロールへと繋がるステロール生合成経路の一部で、フルコナゾールやイトラコナゾールの方が細胞膜への親和性が高く、殺真菌作用が強いです。
高用量Ketoconazoleは精巣と副腎の両方でアンドロゲンの合成を阻害して、血中テストステロン濃度を低下させま、アンドロゲン依存性前立腺癌の治療に効果があります。
また、Ketoconazoleは脱毛の原因となる原因アンドロゲンの働きを阻害し、育毛を促進する効果もあるされており、発毛効果のあるミノキシジルを含む外用薬とケトコナゾールを含むシャンプでは同等の効果が受けられたという論文もあります。脱毛症にも効果があると言われています。

ニゾラールの副作用
ニゾラールの副作用発現率は製造販売後調査で3.5%であり、主な副作用として、接触皮膚炎、そう痒、使用部位発赤、使用部位刺激感、紅斑、糜爛などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
妊婦が使用した場合の安全性は確立していませんが、動物実験で経口投与時に催奇形作用が見られています。2013年7月、米国食品医薬品局(FDA)は経口ケトコナゾールは重篤な肝障害と副腎障害を引き起こし得る事を警告しました。

ニゾラールクリームの使用方法
白癬、皮膚カンジダ症、癜風:1日1回患部に塗布してください。
脂漏性皮膚炎:1日2回患部に塗布してください。目には使用しないでください。
再発する可能性があり、症状か収まっても治療期間まで使用を続けて下さい。

使い忘れた場合は、気がついた時に1回分を塗ってください。2回分を一度に使用してはいけません。
誤って多く使用した場合は医師または薬剤師に相談してください。目に入ったときはすぐに水またはぬるま湯で洗ってください。
医師の指示なしに、自分の判断で使うのを止めないでください。